(ほぼ)夏の海へ
久しぶりに房州の海へ向かう。
前日の勤労激務のせいか?朝早く起きられず、予定より早く1時間遅れての出発だ。
蘇我を過ぎると、海岸線には工場地帯が見え出す。
車窓から見える煙突と操業所のセットは昔から変わらない。京葉工業地帯か。産業のためのトラックやダンプ専用道と化したR16は乗用車の姿は見られない。
もっとも、土休日は家族連れがワンボックスカーで館山あたりに遊びに行くのだろうけど、高速を使うだろう。
椎津川の風景が一瞬だが電車から見られた。露出した砂地で貝掘りする人がいる。東南アジア風の笠を被り、腰を曲げて漁をしている。今日は大潮だ。
無人の竹岡駅を降り、いつも通り徒歩で目的地まで向かう。竹岡津浜あたりまで行きたいと思う。
内房なぎさライン。車族にとってこの先にある梅乃屋あたりでラーメンを食べて、旅を楽しむのだろうけど竹岡駅から徒歩では遠すぎる。
初夏の竹岡。空と海の青の強いコントラストがある。迫ってくる感じ。見事な景色で、人の多い横須賀や観音崎ではなかなか、味わえないプライベートビューだ。平日や夏入り前の内房は人が少ない。
よく、気を病んだ人や自殺しそうな人が「今日の景色はキレイだ」なんて海や山の風景を見ていうけど、その気持ちは分からなくはない。凄いキレイなのよ。
もう、この景色にずっと溶け込んでもいいや、と思うくらい。
竹岡津浜に着く。風が強いが波は高くない。ただ、濁りが強いため岸辺の透明度は低い。ただ、急に深くなるので、あまり沖にはいけない。遠浅の東京湾奥とはチト違う。
急な通り雨にあう。晴れの海水浴(?)、磯遊び(!?)にとっては不意打ちを喰らうようなものだ。これが、イヤらしくなかなかやまない。
海のゴキブリ、フナムシ。津浜はこれが多い。むかし、ゴキブリの速さが(確か)時速24kmといっていた番組をみたが、このフナムシも馬鹿にできないと思う。
そのうえ噛む力も強く、フナムシに噛まれると結構痛い。海の掃除屋と言われているが、この掃除屋
、人を噛む。要は何でも喰う…とても貪欲なのだ。
そうこうしているうちに潮が満ちる。雨降りによって引き潮遊びを阻害された感じだ。あとは釣りでもして帰るか。