SouthApollon’s diary

海や山とか自然のこと、最近読んだ本のこと、日常について

梅エキスを作る

いつか作ってみたかったモノのひとつに梅エキスがある。作り方もGoogle先生を頼ればたくさん出てくる。作り方はあっても作る雰囲気が、イマイチ伝わってこないのがネットの弱点だ。

雨の中、一通り道具を買い揃えにひとっ走り行ってきた。案の定、ずぶ濡れになったが仕事のない日でホント良かった。

・梅(1kg¥398)

・おろし器(百均)

・保存瓶(百均)

の計3点を¥645で買ってきた。

あとはひたすら梅をすりおろし、それを濾し、その液体を煮詰めるだけだ。だが、勢いは最初だけで梅エキスを作る工程が、いかに大変かが後でわかる。

百均のおろし器で梅をすり出す。最初は楽勝と思っていたが、なんとなく梅の山がまだ減らないか?気になりだしてくる。

椀1杯をすり終わり、ようやく折り返し地点か、と思うが、残りの梅たちは無機質な冷静沈着さを保ち、私を待っている感じだ。

(˘ω˘)「仕事、残ってるぞ」

・・・言葉少なく、クールに非言語的に、そう言っているような雰囲気だ。

内心、これだったら梅ジュースかウメッシュでも作っていた方が良かったんじゃないか?という、横着な考えが頭を何度もよぎる。その間、ガシガシと梅と同時に自分の手もすられ、傷だらけになった。

ようやく、無事に1kgの梅を曲がりなりにもすりおろした。あとは濾すだけだが、これも実に難儀な工程だったのだ。

ポタポタと1滴1滴が落ちるまで待ち、糸のように流れ落ちる雫をじっくり、絞りながら忍耐強く待たなければいけない。それはあたかも長期的な刑罰を受けているような感じがした。
 たらたらと文句を言いつつも、梅を絞り終わった。絞り汁と絞りカスを見れば、もっと上手くできたんじゃないか?と、思うけど仕方ない。ミキサーも無く、濾し布も間に合わせだ。

絞り汁を煮詰めていく。目視した量は200mLもないだろう。絞りカスの酸化され傷んだ姿が無残だ。

弱火で煮詰めること数分。絞り汁が少なかったのもあって、あっという間に煮詰まる。とろみ、粘り気、これ以上は焦げる、という所で火を止め粗熱をとる。
瓶に入れてみた。夢ふくらませ、量も取れるかと思いつつも、慎ましく控えて買ってきた小瓶。


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(´・ω・`)「金山寺味噌の残りかよ」

と言いたくなるような・・・見た目と少量さ。Webのマニュアルではもう少し、黒くなっていたような気がする・・・不安になる。

舐めてみると、苦く、酸っぱい。果たして、これ良ければいいのだが、あるサイトには「疲れた身体をシャキッとさせるような酸味」とあったが、なんだか食後頭痛が、してきそうな風味である。

しかも梅エキスは本来、民間では薬扱いである。もし、これで効きもせず、違和感ばかりが気になるようなら民間薬以下となり失格である。

と、とにかく効用は疲労、殺菌、脂肪燃焼などのムメフラールバニリンなどの効果を期待すればいいか。

保存期間は∞というが、保存過程でナウシカの世界のようなカビ、菌糸が生えそうで怖い。