SouthApollon’s diary

海や山とか自然のこと、最近読んだ本のこと、日常について

人間は何だかわからないな。

諸事情あって犯罪精神医学についての本を読む。

発病と事件との関係性は一概に言えないと言う内容が目に付いた。

すなわち、発病したから罪を犯したとか、病歴があって普段から人として相応しくない行為が助長して犯罪になった、などタイムラグや病理の濃さ、これ以外のファクターも考えれば原因などハッキリしないことがあるらしい。

そういえば昔、地下鉄に大変なことをした某教団の教祖も、もとは、判断能力ありとあったが、次第に精神がおかしくなりだした、といった作家がいた。

科学の弱かった昔なら、罪悪感や死霊に取り憑かれ神経衰弱や祟られたと、言うのかもしれないけど、本当のところなどは本人に付きっきりではないため、分かるはずはない。

人が狂うには様々な因果関係があるようだ。素質や環境、事件、事故など、これ以外の微細なものも含めれば、常識で明らかな原因「これだ!」とは言いにくいのではないか?

 

とりあえず様になるように、法に則り、皆の腑に落ちるように審判を下すのだろう。ニュースを見て「こんな酷いやつだ!」と言って、次の日ちゃんと日常が送れるように踏ん切りがつくように。